営業権
営業権とは、対象企業の伝統と社会的信用・立地条件・特殊な製造技術や、特殊な取引関係の存在など、それらの独占性などを総合した、他の企業を上回る企業収益を稼得できる無形資産を有する事実関係をいいます。
また特にM&Aでは、この営業権を金銭的な価値に置き換えて評価したもので、M&Aにおける買収価格で時価純資産に上乗せする部分の価格を指します。
一般に収益力が高いほど営業権が高く評価される傾向にありますが、低ければ資産の時価総額よりも負債の時価総額が増え、時価純資産割れし、マイナスの営業権になる場合もあります。
税法上の言葉の定義では「無形の財産価値を保有・独占する権利」になりますが、現在ではM&Aの正式な用語として使われておらず、会社法上でいう「のれん」に取って代わられています。
営業権に関連したキーワード
M&Aと会計。仕訳(会計処理)とのれんの扱い方をわかりやすく解説
後継者がいない! その時に社長や会社経営者の取るべき選択とは?
M&Aの「のれん」とは?償却期間や会計処理、注意点を分かりやすく解説
買収時の仕訳とは?株式譲渡・事業譲渡の会計処理について
企業の収益性を測るEBITDAとは?M&AでEBITDAが使われる理由
M&Aの仕組みとは?企業買収の手法とその種類について
【株式・事業譲渡などM&Aの税金】節税や税務、最新の税制変更を解説
中小企業経営者の高齢化による経営者の引退
M&Aの手数料は?仲介会社の報酬体系や相場、計算方法を解説
M&A時の薬局の譲渡価格と相場について
株式交換比率の決め方と株価の算定方法、株価への影響とは?株式交換を行う上で重要な知識を解説
事業譲渡の価格はどう決まる?
事業譲渡における"のれん"とは?会計上や税務上の取り扱いを徹底解説
【図解付き】企業価値評価におけるコストアプローチとは?メリット・計算方法・他の方法との違いを解説
高齢化・先行き不安による廃業の増加
合併時に発生するのれんとは?償却や減損処理、計上される項目について解説
M&Aにおける吸収合併、仕訳の切り方やのれんについて詳しく解説